ここ一年くらい、喫茶店にもなるべく足を運ぶようにしている。
それは昭和から存在する喫茶店が
いよいよその幕をいつ閉じてもおかしくない時期に突入しているからだ。
去年、浅草をブラブラしていた時だった。
いつか行こうと思っていた珈琲エノモトに、
テナント募集の貼り紙が貼られていたのだ。
少し寂しい感覚に襲われた。
いつか行こうのいつかは、
ついに来なかった。
ところで、ボクは町中華も好きだ。
ボクらのバイブル、北尾トロ・下関マグロ 『町中華とはなんだ』に、こんなことが書いてあった。
“町中華は減ることがあっても増えることはまれだ。これは急がなくちゃいけないと思った。”
ああ、これはまさに浅草での出来事と重なった。
それに気付いたら、なるべく今のうちに体験しておきたくて
のんびりしていられなくなった。
エノモトの跡地には、
喫茶店が入っている。
町中華と違って救いなのは、喫茶のマインドを受け継ぐ若手のお店が増えていることだ。
ボク自身も喫茶シーンを盛り上げたく、
Twitterで喫茶関連のクラウドファンディングを毎日チェックしては、出資する機会を楽しんでいる。